8月17日、私たちMSJ mini 「フィガロの結婚」の暑い夏が終わりました。
8月16日のエネルギーを先に延ばして…。
素晴らしい舞台を見せてくれた817チームに感謝を申し上げます。
我々モーツァルトシンガーズジャパン(MSJ)は、今から10年前、二期会オペラ研修所の宮本益光クラス発足時に密かに芽吹きました。
宮本主任の集めたメンバー(アベンジャーズ7♡)はモーツァルトをレパートリーの基軸に置いています。
「このメンバーでモーツァルト作品の演奏会したら楽しいね?」
「このメンバーで団体作ろうか」「団体名を付けようか」
「MSJのロゴバッジでも作ろうか。ホームページも。それでモーツァルトのオペラ全作品録音しようか。目指すはザルツブルク音楽祭!こりゃ楽しいね!」
「ねー!」と言うノリで始まり、そこから実際にCDを作成。
仙台、愛知、愛媛、王子ホールと公演を重ねる機会を得て今日に至りました。
ご存知の通り我々は大きなオペラ団体でもありませんし、ただ同じ方向を向いている仲良しの集まりで、それがMSJなのです。
録音のCDも溜まり始めた2年前、宮本さんから
「これまでと同じ演出のまま、若い世代が演奏するのを見てみたくないか?」
と提案されました。
「それはかなり面白そう。でも本当にやってくれるかな…だって…この演出、舞台の上でズボンをぬg…!!!!」(byコジ・ファン・トゥッテ)
そんな私の心配を他所に優秀な若い歌手が集まり、昨年ついに我々と志を同じくする「若い歌手」の団体が爆誕した訳です。それがmini!!
今年度は年齢制限を設けないオーディションでしたので、大ベテランから今が旬の中堅歌手、そしてこれから羽ばたく新人歌手まで、もはや「mini」とは言えない立派なメンバーが集まって下さいました。
踊りのような動きも多いのに、みなさん全力で取り組んで下さり、我々が作り上げた舞台を更にブラッシュアップして下さいました。
本当に感謝しかありません。
私たちだけではない「mini」メンバーの新しいエネルギーが加わった事により、最高に楽しいフィガロの結婚となりました。
プラハでの初演後に街中がフィガロのメロディで溢れ、口笛ですらフィガロだと喜んだモーツァルト。彼が貴族から市民の手に音楽を渡してくれたように、我々も沢山の人にこの作品の面白さを渡したい。そしてその楽しさを次世代の歌手にも渡したい。
そんな思いがひとつの形となった今回の公演でした。
mini の皆さん本当にありがとうございました。
我々MSJ本隊、全オペラ作品を録音するには寿命が足りないと思われます。
そのうちmini世代に録音のオファーが行くかと思いますのでよろしくね。
鵜木絵里
素敵な想い、充分伝わりました💖